モータースポーツ・レース

ワークではデザイン性とトレンドを追求したホイール開発に重視しています。しかしそれだけではなく、ホイールは命を預かる重要保安部品である、の信念から強度とクオリティを製品へとフィードバックする為、創業から6年後の1983年にレーシング部門を設立しました。そしてさまざまなモータースポーツへ積極的に協力・参加し、貴重なデータの蓄積に努めて参りました。ここでは過去にワークが携わったレースを一部ご紹介します。

1983年 フォーミュラへ参戦

1983年レーシング部門を開設し、F2、F3に参戦。

その後、自チームとしては撤退したが、撤退後も戸田レーシング等に供給するホイールサプライヤーとして参戦する。

1991年、当時国内最高峰のカテゴリーのF3000では、全日本チャンピオン獲得と後のF1ステップアップに携わりました。

1998年はまだ鋳造アルミ製ホイールが全盛の頃、国内F3では初の鍛造マグネシウム製1Pホイールを供給。

F3は上位カテゴリーを目指す若手の登竜門と呼ばれるレースです。

今ではスーパーGTや全日本スーパーフォーミュラ選手権で活躍するドライバー達がWORKホイールと共に成長していきました。

2003年 ラリーへ参戦

2003年に新井敏弘選手とタッグを組み、PCWRC(プロダクションカー世界ラリー選手権) 参戦。2005年には6戦中4戦で優勝を果たし、PCWRCシリーズチャンピオンに輝く快挙を達成。2014年から全日本ラリー選手権へ本格参戦した新井敏弘選手の足元を支えました。その結果2015年と2018年、2019年のシリーズチャンピオンを獲得。現在装着されているのは鋳造ホイール(M.C.O.RACING)ですが、ヨーロッパ時代に鍛造ホイールを持ち込んで走行していたところ、新井敏弘選手の車だけパンクせず、そして軽く、他選手からクレームが殺到して使用禁止になった経歴もありました。禁止されたホイールはレッキ用車両に装着され、それに乗った他選手たちは驚き、羨望の的になったという伝説があります。

2017年からワークではスカラシップ制度を導入。この制度によりモータースポーツ競技参加者に対し、対象レースごとの成績に応じて獲得したポイント数によってホイールを提供し、支援と応援をしてきました。その結果、選手たちからも高評価を頂き、優勝回数も多数獲得しました。

2014年 Super GTへ参戦

1998年から現在のSUPER GTの前身にあたる全日本GT選手権(JGTC)にホイールサプライヤーとしてFTO、MR-S、ディアブロ、ムルシエラゴ、ポルシェ、マクラーレン、BMW等の車両に供給し参戦していました。この時に開発されたレーシングホイールがMEISTER S1WORK EMOTION CR Kiwamiのルーツです。

 

以下が主な戦績。

2014年 再戦。最終戦にてGAINER DIXCEL SLS 11号車がWORK再戦後初のクラス優勝。

 

2015年 年間2勝をあげGAINER TANAX GT-R10号車が年間クラスチャンピオンを獲得。

 

2016年 第5戦 富士スピードウェイにて、ARTA BMW M6 GT2 55号車がクラス優勝。

 

2017年 第4戦 スポーツランドSUGOにて、GAINER TANAX AMG GT3 11号車がクラス優勝。

 

同年 第5戦 富士スピードウェイにて、AUTOBACS RACING TEAM AGURIが史上初の両カテゴリポールトゥウィンの完全勝利を成し遂げました。

 

2018年 第2戦 富士スピードウェイにて、ARTA BMW M6 GT3 55号車がクラス優勝。

 

第3戦 鈴鹿サーキットにて、ARTA NSX-GT 8号車がクラス優勝。

 

第4戦 チャーン・インターナショナル・サーキットにて、GAINER TANAX GT 11 号車がクラス優勝。

 

第5戦 富士スピードウェイにて、ARTA BMW M6 GT3 55号車がクラス優勝し、WORKホイール装着車が2連勝。

 

第8戦 ツインリンクもてぎにて、ART NSX-GT 8号車がクラス優勝。

 

2019年 第1戦 岡山国際サーキットにて、ARTA NSX-GT 8号車がクラス優勝。

 

第2戦 富士スピードウェイにて、GAINER TANAX GT-R 11号車、ARTA NSX GT 55号車のWORKホイール装着車2台によるワンツーフィニッシュを成し遂げました。

 

第4戦 チャーン・インターナショナル・サーキットにて、GAINER TANAX triple a GT-R 10号車がクラス優勝。

 

第7戦 SUGOにて、ARTA NSX-GT がクラス優勝、続いて第8戦で4位となり、見事年間クラスチャンピオンを獲得。

 

2020年 第3戦FUJIMAKI GROUP SUZUKA 300km RACEにて、GAINER TANAX GT-Rがクラス優勝。

 

第5戦 たかのこのホテル FUJI GT300km RACEにて、ARTA NSX-GTがクラス優勝。

 

第6戦 FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACEにて、ARTA NSX-GTがクラス優勝。

 

2021年 第6戦 AUTOPOLIS GT 300km RACEにて、ARTA NSX-GTがクラス優勝。

 

第7戦 MOTEGI GT 300km RACEにて、ARTA NSX-GTが2連勝。

 

数々のトライアンドエラーを経験し、現在(2022年)3チーム、GT500クラスに1台、GT300クラス4台に供給しています。

 

2014年 BAJAへ参戦

ワークではオフロードレース界のレジェンドとして“四駆乗り”には広く知られた塙郁夫選手を2014年からバックアップをしています。近年は海外で活動していますが、国内で活動しているときは日本四輪駆動車協会(JFWDA)が主催したシリーズ戦では10年連続でタイトルを獲得するなど、国内では無敵の強さを誇っていました。そして海外でもその実力を発揮し、メキシコで開催される世界的なオフロードレース、「バハ1000」では日本人初となるクラス優勝の座も獲得。そんな塙選手と共に歩んできたワーク、レースで培った知識と経験、そして改善を繰り返し、全力で取り組んできた実績を元に製品開発を行っています。その代表作として【CRAG T-GRABIC】シリーズがあります。アジアクロスカントリーラリーではこの市販品のCRAG T-GRABICで参戦し、他メーカーのホイールが割れる中、T-GRABICは割れることなく完走するという伝説を作りあげました。

2003年 D1へ参戦

2001年から始まったD1 GP。ワークは2003年シリーズより参戦。当初はVSやMEISTERなどのリム深組立品を装着している選手が中心でしたが、参戦選手・チームより情報収集、開発を行い、2004年にWORK EMOTION CR-KAIを発表。シンプルかつ斬新なデザイン(当時スポーツホイールでは珍しかったディープテーパーデザインを採用)、ターゲット車輌をドリフト車輌に(プロモーションでは主に故・黒井敦史選手の180SXを使用)、そして絶妙な価格帯の設定により、爆発的なヒット商品になりました。2004年以降も選手達と共に商品開発を行い、WORK EMOTION XD9やWORK EMOTION XT7が誕生。多くのチーム・選手に支持され、WORK EMOTION CR KiwamiWORK EMOTION D9RWORK EMOTION T7Rへと進化していきました。優勝選手も多く輩出し、現在では20選手以上がワークホイールを装着しています。ワークのWORK EMOTIONと言えばD1ホイールと言われる程に、D1選手・ファンに浸透しました。そして2020年、WORKEMOTIONは新たなステージへ進みます。