街に溶け込む。静かに輝く。究極のノームコア。
ランベック。

ノームコア。ファッション界で提唱されるスタイルのひとつで、分かりやすくいうと「究極の普通」。ハードコアの対極にあるこのノームコアは、奇抜さで目をひくのではなく、むしろ街に溶け込み、目立たずに調和することこそを美点と考える装いだ。これはなにも平凡であることを美化しているわけではない。特別飾らず、自分に、街に調和するには、当然のことながらセンスが必須だ。つまりノームを愛する人は、何が自分に似合うのかを熟知していて、日常の着飾り方に長けているということ。平凡ではなく、アーバン。調和という美学を貫く、奥ゆかしいナチュラルな装いが信条となるノームコアは、派手に目立ちはせず、それでもオシャレで、ツウな装いとして街で映えるのだ。ランベックが目指したのも、そんなノームコアに通ずる世界観。飽きの来ないシンプルでオーソドックスなデザインを軸に、飛び抜けて目立つのではなく、しっくりと上品に人の目をからめ取るスタイル。いろいろなカスタムを経験し、真のオシャレとは何かを追求したくなったときに手にする、熟成したオトナ美学。永遠のスタンダードデザインを、モダンに、エレガントに。ランベックが描くのは、そんな静謐な美の世界だ。